葉酸 :: ビタミンB群の一種。赤血球を作り出し、たんぱく質やDNAの合成に重要な栄養素。妊婦や中高年の必須ビタミン。
- ここがポイント
- ●新しい赤血球を正常に作り出す。
- ●たんぱく質やDNAの合成に重要な役割。
- ●葉酸を充分に摂取することで胎児の先天性異常を予防。
- ●葉酸不足は脳梗塞や心筋梗塞、アルツハイマー性認知症の恐れがある。
- ●緑黄色野菜に多く含まれているが体内に蓄積されにくい栄養素。
- 「葉酸」は赤血球の生成や細胞の新生に必須。
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ビタミンB群の一種で、ビタミンB12とともに新しい赤血球を正常に作り出すために必要な栄養素です。最初にほうれん草から抽出されたことからその名がつけられました。たんぱく質や新しい細胞を作り出すために必要なDNAなどを合成するために重要な役割を担っています。アメリカやイギリスでは食品への葉酸添加が義務づけられている地域もあります。それだけ体にとって重要な栄養素といえます。
葉酸は光・熱に弱く、調理するとその半分以上が分解されてしまうという性質を持っています。
また、葉酸の過剰摂取による過剰症は確認されていませんが、多量に摂取すると亜鉛の吸収が阻害されることが知られています。
- 妊婦だけでなく中高年も積極的な摂取が必要。
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葉酸は今までの日本型の食生活では欠乏が起こりにくいと考えられていました。ところが、生活が欧米化するとともに食生活にも変化が見られるようになり、最近では葉酸欠乏が目立ってきました。
そのような中、もっとも深刻な問題となっているのが妊婦の葉酸不足による胎児への影響です。胎児の細胞分裂が盛んな妊娠初期に母体の葉酸が不足していると、神経管閉鎖障害という障害の発症リスクが高まることが分かっています。以降も胎児が成長するのに、細胞の生成に関わる葉酸は必要不可欠。妊婦や授乳中の母親は、400μg(ほうれん草1束分)の葉酸摂取が推奨されています。毎日となると大変な量です。
さらに最近では、葉酸不足がホモシステインという悪いアミノ酸を増加させ脳梗塞や心筋梗塞を起こさせたり、アミロイドというたんぱく質を増加させて脳に沈着し、アルツハイマー性認知症を引き起こしたりするということが分かってきました。妊婦だけでなく、健康の気になる中高年も、葉酸の積極的な摂取が重要です。
- 世界で食品への葉酸添加の動きがスタート。
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欧米諸国での葉酸政策は日本より進んでいます。アメリカやカナダでは、1998年以降、穀物に葉酸を添加することが義務づけられました。これにより、新生児の先天性神経管閉鎖障害の発症率が約27%低下したという報告があります。これに追随する形で世界各国が食品への葉酸添加の義務化をスタートしています。
日本人の摂取目安量は1日200μg。欧米諸国では400μgを推奨しており、日本でも200μgでは少ないとする声もあります。いずれにせよ、積極的に取りたい葉酸。緑黄色野菜以外にもレバーや豆類に含まれますが、体内に蓄積しにくい栄養素ですから、毎日持続して摂る必要があります。日々の食事をきちんと摂りながら、サプリメントで補うのも一つの方法です。
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