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甜茶 :: 花粉症やハウスダストによる鼻水、クシャミなどの不快。その救世主は、中国で古来愛飲されてきた甘いお茶。

ここがポイント
●花粉症の対策に。
●ハウスダストやダニなどによる鼻のアレルギーにも。
●ダイエットや歯周病・口臭予防にも期待。
中国で民間薬的に愛飲される甜茶。現代科学が、花粉症などの改善性に注目

 中国で昔から愛飲される甜茶は、甘い味の茶全般を指します。実際に砂糖の何十倍もの甘さの甘味成分が含まれ、砂糖が貴重な時代は不可欠な存在だったことでしょう。

 様々な「甘いお茶」のなかでも、中国南西部だけに自生するバラ科の甜茶は、民間薬的存在。中国の古書では「熱を下げ、肺の渇きを潤し、痰を除き、咳を止める」、「糖尿病や高血圧に効く」などの記述があります。

 このバラ科の甜茶が現代の科学に出会い、花粉症などアレルギーへの有効性を明らかにしています。

 甜茶エキス入りキャンディを、鼻のアレルギー患者に一定期間口にしてもらう臨床試験の報告が、大学の関連病院から出ています。それによると患者の半分近くが中程度の改善、軽度の改善を含めると80%近く。印象を聞くアンケートでも、66.7%が「非常に良くなった」および「良くなった」と回答。バラ科甜茶は花粉症などのアレルギーに悩む人の救世主になりえます。


花粉症などアレルギーは体の免疫力の過剰反応

 なぜ、バラ科甜茶が鼻アレルギーに有効に作用するのでしょう。ここでアレルギーのメカニズムを確認。

 人間の体は、体外から入った異物を退治する免疫力を持っています。ただ、問題ない異物に対しても過剰に反応してしまうこともあり、これがアレルギー症状の原因になります。

 たとえばアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が体内に入ると、人によっては免疫システムを培っている部分が敏感に反応。撃退のために「抗体」を放出しすぎてしまいます。この抗体とアレルゲンが肥満細胞という部分で結合すると、今度は肥満細胞が反応し、ヒスタミンという物質を放出。このヒスタミンが花粉症などアレルギーによる鼻水やクシャミの原因です。

 花粉症の薬として、抗ヒスタミン剤といった名を聞いたことがあるかるかもしれませんが、これは、肥満細胞からヒスタミンが放出される段階を抑えよう、というもの。ただし、眠気や口の渇き、胃腸障害などの副作用が出る場合があり、安全上、長期使用は不向きと指摘されています。

 ところでアレルギーメカニズムが作動する人とそうでない人がいるのはなぜでしょう。原因特定はできませんが、遺伝、食生活や住環境、大気汚染などが指摘されています。特にディーゼルの排気ガスに含まれる微粒子や大気汚染物質の二酸化窒素は、花粉などと一緒になって、抗体の放出量を増やすと考えられています。杉の生産地よりも都会にスギ花粉症の人が多いのは、このためだと言われています。


甜茶ポリフェノールがヒスタミン放出量を減らして花粉症を改善

 アレルギーメカニズムで「肥満細胞が反応し、ヒスタミンを放出」するとき、肥満細胞内のカルシウムイオン濃度の急激な上昇が確認されています。この上昇を抑える作用が、バラ科甜茶の特有成分、甜茶ポリフェノールにあることが分かってきました。このためバラ科甜茶がアレルギー症状抑制機能を発揮するのは、甜茶ポリフェノールとカルシウムイオンの作用だと考えられています。

 花粉症などによる鼻水やクシャミは、喉や鼻の痛み、皮膚炎の感染症などを悪化させますが、甜茶ポリフェノールは、それも抑制します。
花粉のみならず、ハウスダスト、ダニなどによるアレルギーのある人、さらにアトピー性皮膚炎や、その前兆となるあせもや湿疹に悩む人は、日常的にバラ科甜茶を楽しむ習慣を身に付けてみましょう。

 このほかダイエットも期待できます。澱粉分解酵素の阻害活性、脂肪分解酵素の阻害活性などが確認されているためです。また甜茶ポリフェノールは、歯周病原因菌の付着を防止しますから、歯周病や口臭抑制にも役立ててみてはいかがでしょう。


健康パワーブック 2006年4月発行

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