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MSM(メチルサルフォニルメタン) :: 関節痛を和らげるミネラルの一種。グルコサミン・コンドロイチンと一緒に摂取するといい。

ここがポイント
●体内に存在する有機イオウ(ミネラルの一種)を多く含む化合物。
●関節の痛み・炎症の緩和効果がある。
●グルコサミンやコンドロイチンとともに軟骨の修復を促進。
●安全性も高く、米国などで高い人気。
体内に存在する、健康維持に不可欠なミネラル「有機イオウ」

 私たちの体内に「イオウ」が含まれているのをご存知ですか? それは「有機イオウ」といい、カルシウム、リン、カリウムに次いで人間の体内に豊富なミネラルです。私たちの体のほとんどの細胞に存在し、エネルギーをつくりだし、必須タンパク質を生産する大切な成分です。軟骨や腱を丈夫にする、皮膚、髪、爪を若々しく保つ、免疫力を高める、ビタミン・ミネラル、ホルモンなどの合成を促進するといった生理機能のほかに、炎症を抑える、痛みを消すという働きもあります。

 これまで体内に比較的多く存在すると考えられてきましたが、積極的に補うことで、多くの効果をもたらすことが分かってきました。そして、この有機イオウを高含有している化合物「MSM(メチルサルフォニルメタン)」の人気が高まっています。

関節の痛みを和らげ、軟骨の修復を促すMSM。

 MSMは北米原産のテーダ松からつくられたイオウ物質です。MSMには、有機イオウ成分が約34%含まれ、体内に吸収されやすいのが特徴です。

 MSMが特に注目されている理由は、関節痛の緩和・炎症を抑える働きです。往年の名優ジェームス・コバーンが関節の変形がひどくて歩けない状態になったとき、MSMを摂取したところ、日常生活を支障なく送れるまでに改善したという話は、アメリカではよく知られています。

 関節痛の解消に役立つ成分として知られているのは、グルコサミンとコンドロイチンですが、MSMを一緒に摂取することで、軟骨の修復が促進されることがわかっています。MSMは、細胞の浸透性を高める作用があり、軟骨を再生する栄養素であるグルコサミンやコンドロイチンを軟骨細胞の中にスムーズに送り込む役目をしてくれるのです。

 MSMは、牛乳や肉、新鮮な野菜、果物などの食品にも微量に存在していますが、洗浄、加工、調理などの過程で失われることが多いのです。また、年齢とともに体内に蓄積されるMSMの量は減少していきますので、中高年の多くが、慢性的なMSM不足に陥っています。サプリメントでの補給が有効と言えるでしょう。

アメリカで人気の高いMSM。関節の悩みに積極的な摂取を。

 アメリカでは健康補助食品として早くから注目され、現在では、関節の痛みに悩む中高年やスポーツ選手だけでなく、関節炎を予防したい人たちも手軽に摂取できるようMSM入りのドリンクやチョコレートなども市販されています。

 日本でも2001年に厚生労働省により健康素材として認められ、サプリメントへの利用が認められました。安全性も高く、副作用などの報告もないことから、関節痛に悩む方からの人気が高まっています。関節の悩みには、グルコサミン・コンドロイチンとのトリオでMSMを覚えてください。


健康パワーブック 2010年3月発行

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