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亜鉛 :: 多くの酵素の働きに関与するミネラル。いわば酵素の名サポーター。新陳代謝には不可欠です。

ここがポイント
●新陳代謝を促し、ケガや病気に強い体づくり。
●風邪など感染症リスクを軽減。
●味覚障害を改善。
●皮膚の炎症や脱毛、爪の異常を予防。
●血糖値の上昇を防ぐ。
●疲労回復にも貢献。
●細胞のがん化や体の老化抑制にも貢献。
細胞を活性化し、ケガや病気に強い、健康的な体をつくる。

 人間が健やかに発育したり、健康に生きる力を得るために、もっとも根源的な要素のひとつに、細胞の活性化があります。細胞が分裂・増殖をスムーズにさせることで、体は新陳代謝を活発にし、元気や若々しさを保つことができるのです。その細胞を活性化させる核酸やたんぱく質を合成しているのが、亜鉛というミネラルです。

 不足すれば細胞が本来の分裂・増殖力を発揮できませんから、ケガの傷が治りにくくなったり、免疫力が低下して風邪をはじめとした病原菌に感染しやすくなります。さらに発育の遅れや性機能の低下にも関係。このように、体全体の健康を維持する力を衰えさせてしまいます。


味覚障害は、亜鉛不足のシグナル。

 皮膚の炎症が治りにくい、脱毛しやすい、爪が変形する、といった症状も亜鉛不足の特徴ですが、とくに鮮明に自覚できるのは味覚障害です。

 舌で味覚をつかさどるセンサーの役目をしている「味蕾(みらい)」という細胞は、20日程度という短期間で細胞の更新を繰り返していますから、亜鉛が不足すると、たちまち味覚が狂いやすくなるのです。味が分かりにくい、味がしない、といった自覚があるときは、亜鉛不足を疑ってみましょう。

さまざまな酵素に働きかけ、血糖値を下げたり、疲労を緩和。

 亜鉛は、核酸やたんぱく質の他にも何百種類という酵素の働きに関係し、それぞれをサポートしています。

 たとえばインシュリンというホルモンの分泌を活性化する酵素に働きかけることで、血糖値の上昇を防いでいます。

 中枢神経の形成と機能維持を支える酵素にも関係し、疲れにくい体づくりに役立っています。逆に疲労感がなかなかとれないときは、亜鉛を補給してみましょう。

 活性酸素を抑える酵素にも亜鉛が必要です。がんの予防、老化のスピードダウンなどに、期待がかけられています。


汗かきの人、ストレスがたまる人は意識的に摂取を。

 亜鉛は汗とともに排泄されます。またストレスでも大量に排泄されますから、汗かきの人、仕事などでストレスをためやすい人は、意識的にとりたいところです。

 ただし野菜に含まれる亜鉛は、近頃は減っていると言われます。畑の土壌そのもののミネラル分が減少傾向にあるためです。サプリメントならば、無理なく効率よい摂取が可能です。

健康パワーブック 2010年3月発行

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