インフルエンザ対策
インフルエンザ予防 ─日頃の備え─:毎年訪れるインフルエンザの流行に備え、日頃からウィルス対策の準備をしておきましょう。
- バランスのとれた食事
まずは、栄養バランスのとれた食事をしっかり摂ること。特にビタミンを多く含む野菜や果物は欠かさずに。また、免疫力をアップするきのこ類、にんにく、生姜や、乳酸菌を多く含むヨーグルト、漬物、味噌などは、意識して食事に取り入れるといいでしょう。
- 十分な睡眠・休養
疲れていると体の抵抗力が落ち、ウィルスの攻撃を受けやすくなります。十分な睡眠をとること、疲れたら意識的に体をやすめることが大切です。不規則な生活リズムは免疫力がダウンすることも分かっていますので、規則正しい生活を心がけましょう。また、ストレスも免疫力には悪影響を及ぼします。精神の休養も忘れずに。
- ウィルスを繁殖させない環境
ウィルスが最も繁殖しやすいのが、低温・低湿度の密閉した空間です。午前中を中心に1日1回以上部屋の空気を入れ替え、室内環境は20〜25℃、湿度50〜60%を目安に保ちましょう。
また、ウィルスや菌の付着する外出用の上着やコートは、部屋に持ち込まず玄関で脱ぎ着することをおすすめします。
- 免疫力アップ成分の摂取
-
食物に含まれる成分の中には、乳酸菌、ビフィズス菌、β-グルカンなど免疫機能に作用して免疫力を高めてくれる成分があります。バランスのいい食事を心がけながら、これらの成分をサプリメントで補充することで、ウィルスや菌、体内の不要細胞などにすばやく攻撃できる、強い体づくりをすることができます。
自分に合った成分を見つけて、インフルエンザ予防の一策にしてください。
免疫力アップ成分:インフルエンザの予防に効果的な免疫力アップ成分について解説します。
免疫力アップ成分その1【ビフィズス菌】
腸内環境は、健康のバロメーター
ビフィズス菌を増やして、健やかな毎日を
- ビフィズス菌は、病原体に対して強い抵抗力を持つ
ビフィズス菌と聞いて、まず思い浮かぶのはヨーグルトでしょう。でもこのビフィズス菌、実は人体の健康に役立つ善玉菌として、私たちの腸内に棲んでいるのです。
私たちの腸内には、100種類100兆個の細菌が棲んでいるといわれていますが、その中には人間の健康に役立つ善玉菌と人体に悪影響を及ぼす悪玉菌の2種の菌があり、常に勢力争いをくりひろげています。悪玉菌の代表はウェルシュ菌や大腸菌で、腸内でアンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質を産生し、これにより腸炎や便秘、下痢、肌荒れなどを引き起こします。一方ビフィズス菌は善玉菌の代表格で、悪玉菌の活動を抑えることのほかに、腸内腐敗を抑える、便秘や下痢を防ぐ、ビタミンB群を合成する、日和見感染や病原微生物感染を防御するなど多くの働きがあります。
そもそも体内の消化器系統(口から食道、胃腸を通過して肛門まで)は、食物という体外物質が通過する器官ですので、ウィルスや細菌、寄生虫などの攻撃を受ける可能性があり、これらを防御する仕組みが備わっています。これが「免疫」とよばれているもので、特に腸管において免疫機能が発達しています。ビフィズス菌が悪玉菌を抑え、腸内環境を整えることで、さまざまな病原体に対して強い抵抗力を持ちます。また、ビフィズス菌自体が免疫細胞を活性化する機能もあるので、この両面で免疫力アップにつながるのです。
- 定着が難しいビフィズス菌は、毎日の摂取が大切
-
近年、ビフィズス菌の免疫調節作用については多くの研究がなされています。大腸菌やロタウィルス(冬季乳幼児下痢症の主因ウィルス)を与えた動物にビフィズス菌を摂取させることにより、感染防御機能が増強されていることが明らかになっています。また、65歳以上の男女27名に19週間連続でビフィズス菌を摂取してもらうことにより、インフルエンザの発症や38度以上の発熱を起こすことが減少したことが報告されています。
このようにビフィズス菌にはよい効果がたくさんあるのですが、55〜60歳を境に急激に減少することが分かっています。何もしないとビフィズス菌が減少し、腸内が悪玉菌に占領されてしまいます。また、ビフィズス菌は腸内に定着し難い菌なので、たまのヨーグルトなど一時的な摂取では増やすことが難しいのです。健康のためには腸内のビフィズス菌の割合が30%以上あることが目安とされていますので、毎日続けて摂取することをお勧めします。

免疫力アップ成分その2【β-グルカン】
免疫の司令塔を刺激して働きをアップ!
ベータグルカンは、免疫力アップ成分の代表格
- マクロファージを活性化し、免疫システム全体をパワーアップ
免疫力のアップに欠かせない成分がβ-グルカンです。β-グルカンはアガリクスを始めとしたキノコ類やパン酵母などに多く含まれています。食物繊維などで馴染みの多糖類のひとつで高分子化合物のひとつです。 頁で前述したように、免疫系の指令塔であるマクロファージを活性化することで免疫系全体の機能を高めてくれます。マクロファージは体内に入ってきた異物を発見するとただちに免疫系全体に警報を発揮する斥候の役目と、異物をマクロファージ内に取り込み酵素で殺菌処理する二つの役目を担っています。マクロファージからの指令は異物を専門に殺傷するナチュラルキラー(NK)細胞を活性化し、抗体をつくるB細胞や抗体をつくるように命じるT細胞の働きをパワーアップします。
- パン酵母から抽出したβ-グルカンは、安全性・作用性とも○
このようにマクロファージを活性化することは、免疫力を高める一番の基本です。β-グルカンの中でもパン酵母由来のβ-グルカンが、マクロファージの活性化に有効なことが知られています。パン酵母由来β-グルカンは、私たちが普段食べているパンの材料として使われているパン酵母の細胞壁から抽出した食品素材です。特殊な技術でパン酵母の細胞壁からβ-1・3、1・6グルカンを抽出し、マンナンなどの余分な成分を除いて精製しています。パン酵母由来のβ-グルカンは、成分の立体構造上マクロファージにぴったりと結合することができ、他の由来のβ-グルカンに比べマクロファージを活性化する作用が強いことが分かっています。左のグラフはさまざまな多糖類のマクロファージ活性化の作用力を調べたものですが、キノコ類などに比べて圧倒的に作用力が強いことが示されています。
年齢とともに低下する免疫力。β-グルカンなどの免疫力活性化素材を積極的に摂取し免疫力をつけることが健康維持に大切なことです。
免疫力アップ成分その3【植物性乳酸菌Rie(リエ)】
シロウリの漬物から生まれた植物性乳酸菌リエ
免疫力+アレルギー体質の改善にも効果あり
- T細胞のバランスを整えることで、アレルギー体質は改善
乳酸菌には全般に免疫力増強作用がありますが、加えてアレルギー体質の改善にも期待ができるのが植物性乳酸菌リエです。
アレルギー性疾患は異物(アレルゲン)を排除するためにつくられた抗体(免疫グロブリン)の過剰産生が原因です。一度つくられた抗体が、再びアレルゲンに接触することで過剰に生産され、肥満細胞を刺激しヒスタミンなどの化学伝達物質が過剰に放出されることによりアレルギー症状が発症します。アレルギー発症者の血液を分析してみると、抗体を作るように指令する白血球の中のT細胞のTh1細胞とTh2細胞とのバランスが崩れています。このバランスを常に正常に保つことがアレルギー体質の改善の1つとなります。植物性乳酸菌リエには、このTh1細胞とTh2細胞のバランスを整え、IgEと呼ばれる免疫グロブリンの量を正常に保つことで、アレルギー体質の改善をはかる働きがあります。
- 植物性乳酸菌リエは、アレルギー改善指標の優等生
-
植物性乳酸菌リエは発酵食品であるシロウリの鉄砲漬から発見されました。フルイにかけた約250種類の乳酸菌の中から、とくにアレルギー体質の改善に強く、苛酷な状況下でも強さを発揮する乳酸菌を調べ出しました。植物性乳酸菌リエは、アレルギーの指標となるIgE(免疫グロブリン)値や、Th1、Th2のバランス改善などにいいスコアが出たのです。苦労の末培養にも成功し、アレルギー系の新しい乳酸菌として広く普及することになりました。
腸内細菌叢によるプロバイオティクスの働き。植物性乳酸菌リエを日常的に摂取することで、免疫力アップとアレルギー体質改善のダブル効果を得ることができます。
植物性乳酸菌リエのスギ花粉症症状緩和効果(ヒト試験)
花粉の飛来する2月から4月にかけて12週間、被験者20名が植物性乳酸菌リエを摂取。「プラセボ(偽薬)群をおいたダブルブラインドテストで、低用量、高用量摂取者ともプラセボに比べて明らかに有意差が付いているので、効いているといっていいでしょう。とくに高用量摂取者では、ほとんどの週で有意差あるいはその傾向が見られています」(榎本耳鼻咽喉科・榎本先生)という結果が得られました。

- インフルエンザ対策メニュー
- 基本の予防方法 受診方法・自宅療養 インフルエンザ予防ー日頃の備えー 免疫力アップ成分












