健康講座
体がだるい、食欲がない……夏のじっとり暑さでバテてぐったり。水溶化コエンザイムQ10を摂って、暑い夏も元気に過ごそう!
体がだるい、食欲がわかない、元気が出ない、むくみがひどい……高温多湿の日本の夏の蒸し暑さに、体は対応しようとしますがしきれなくなり、夏バテしてしまうのです。
夏バテの予防、解消に、エネルギー代謝の改善作用を持つコエンザイムQ10を配合したサプリメントが役立ちます。
体の細胞にコエンザイムQ10がたくさんあると、心臓の働きが活発になり、心臓から送られる血液量が増え代謝が上がります。代謝が上がると血行がよくなり、疲れにくくなり、むくみが解消されます。加齢とともに体内のコエンザイムQ10量は減り、代謝が下がります。代謝が下がると血液循環が悪くなり、体が冷えやすく、太りやすくなります。
夏バテで食欲不振になり、あっさりとソーメンといった食事ばかりでは、肉や魚に多く含まれるコエンザイムQ10の摂取量が減ってしまいます。夏バテや高齢でこってりしたものが食べられないという人は、コエンザイムQ10配合のサプリメントの中でも水溶化コエンザイムQ10を選ぶといいでしょう。
神戸学院大学 薬学部教授
学術博士 薬剤師 岡本 正志 先生
- コエンザイムQ10は100年に1度の健康素材。
推奨される摂取量を食材だけで摂るのは無理なので、
サプリメントでの補給が必要になります。
─コエンザイムQ10の研究に携わり何年になられますか。
岡本 30年になります。長年コエンザイムQ10の研究をしてきましたが、非常におもしろい物質だと思いますね。コエンザイムQ10には、大きな二つの生理作用があります。一つはエネルギー産生賦活作用、もう一つは強力な抗酸化作用です。この二つの作用を持つ物質は他にはありません。いろいろな健康素材がありますが、エネルギー代謝の改善と活性酸素の除去に役立つコエンザイムQ10は100年に1度の素材といわれます。
―コエンザイムQ10の健康効果は。
岡本 コエンザイムQ10のサプリメントを摂り続けて得られた体感として多くあげられるのは、疲れにくくなった、二日酔いしにくくなった、肌が美しくなったなど。白内障や難聴への有効性も明らかにされてきています。白内障の原因の一つとして紫外線など活性酸素が関係しているといわれ、コエンザイムQ10の抗酸化作用が白内障の予防に有効であると考えられます。また、紫外線を浴びると皮膚の表面に活性酸素ができてシミ、シワの原因になりますが、コエンザイムQ10は活性酸素を取り除き、肌の老化をくいとめてくれます。
―コエンザイムQ10は体の中にある物質ですが、食材やサプリメントなど外から摂る必要があるのですか。
岡本 体内のコエンザイムQ10量は加齢とともに減っていきます。特に、心臓などエネルギーが必要な組織のコエンザイムQ10が減少します。年をとると体のすべての機能が衰えていくわけで、とりたててコエンザイムQ10の含有量が減るというわけではないのですけれどね。心臓が動くにはATPというエネルギーが使われるのですが、そのATPを作るところの一番大事な物質がコエンザイムQ10です。極寒の地に暮らすエスキモー人は体内のコエンザイムQ10量が高いというデータがあります。その理由の一つとして、寒いところに住んでいるとエネルギー代謝が下がるので、それを上げようとするためと考えられます。それに、エスキモーの人たちはオットセイの肉などコエンザイムQ10を豊富に含む生肉をたくさん食べますしね。
―コエンザイムQ10を食事からしっかり摂るためには何を食べれば。
岡本 青魚に多いといわれますが、青魚以外の魚にも、牛肉にも豚肉にもコエンザイムQ10は含まれています。けれど、1日に30mg〜60mgと推奨される量を食品で摂るには魚や肉をキロ単位で食べなければならず絶対に無理。コエンザイムQ10を配合したサプリメントで補給しましょう。ただし、コエンザイムQ10は脂溶性なので脂分を含んだ食品を食べた後でないとうまく吸収されません。
―夏にあっさり喉ごしのいいソーメンといった食事の後では、コエンザイムQ10のサプリメントはあまり吸収されないというわけですね。
岡本 そんなときには水溶化コエンザイムQ10のサプリメントを摂るといい。水溶化コエンザイムQ10は、脂分を含まない食事の後でも、空腹時でも、吸収されやすいですからね。夏の蒸し暑さで夏バテすると食欲がなくなり、ビタミン・ミネラルやコエンザイムQ10が不足し、ますます夏バテに。ビタミン・ミネラルと水溶化コエンザイムQ10を配合したサプリメントを摂取するといいでしょう。暑いときだけでなく、冬の寒いスェーデンなどを旅行するときも水溶化コエンザイムQ10のサプリメントを摂るといい。スウェーデンを旅行したことがありますが大抵、朝食はパンとコーヒーだけ。日本のように卵や野菜、フルーツが出てきませんからね。ビタミン・ミネラル、コエンザイムQ10を配合したサプリメントを持って出掛けることをお勧めします。
―暑さ寒さで体調を崩しがちだったり、元気が出ないときにはコエンザイムQ10を摂っておくといいわけですね。
岡本 そんなときこそ、ビタミン・ミネラル、コエンザイムQ10を配合したサプリメントを摂取するといいでしょうね。ストレスを感じていたり、夏バテ気味だな、エネルギー不足だなというときは、よりコエンザイムQ10の効果が実感できますよ。植物を使った実験では、日当たりの悪い寒いところで植物を育てたとき、そうした悪条件でもコエンザイムQ10を与えるとよく成長するという結果が出ています。
―現在、コエンザイムQ10に関するどのような研究を。
岡本 コエンザイムQ10を配合した化粧品が多く出回っていますが、紫外線を照射したマウスにコエンザイムQ10を飲ませ、中から摂ったときの紫外線への有効性の実験を行なっています。ただ、コエンザイムQ10は体内にある物質で、欠乏させた状態にできないので実験が難しいですね。ビタミンなどは欠乏させて、欠乏によりどんな症状が出て、ビタミンを投与すると治ったといったことを実証できますが、コエンザイムQ10はそれができない。また、コエンザイムQ10は肌のシワ、白内障、難聴など老化現象をくいとめるものであることがわかっていますが、どういうメカニズムで老化を遅らせることができるのかはまだ明らかにされていません。それを解明するのも、これからの課題です。
―夏バテ気味なので、水溶化コエンザイムQ10のサプリメントを摂ろうと思います。
岡本 コエンザイムQ10は一度に大量に摂ればいいというものではなく、長く摂り続けることで効果が実感できるものです。暑くて体温が上がると熱をとるために汗をかき、水分を摂らないでいると脱水症状になります。それと一緒で、暑くて食欲不振になり栄養が不足し、ちゃんと栄養を摂らないでいると代謝異常など障害が起こる。生活習慣病の予防、老化現象を遅らせるために、ビタミン・ミネラル、コエンザイムQ10を配合したサプリメントを習慣にするといいでしょう。節電で冷房を控えなければならない今年の夏を、コエンザイムQ10をしっかり摂って乗り切りましょう。
―お忙しいところをためになるお話、ありがとうございました。
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