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たるみ、シワ、シミが目立つ老け顔をどうにかしたい!若々しい美肌づくりのカギは、たっぷりのコラーゲン

元気アップ講座(パトス vol 68)

ふっくら張り肌、しっとり潤い肌、すべすべ滑らか肌──美肌を保っている人は、実年齢よりずっと若く見えます。

気になる顔のたるみ、シワ、シミは、肌の老化現象です。20歳の頃のようなぴちぴち肌に戻ることはできませんが、肌の衰えを遅らせることはできます。

肌の老化防止、美肌づくりに必要なのが、コラーゲンと弾性線維です。加齢により特に真皮のコラーゲンは減少し、肌の弾力が失われます。張りのない肌には、深いシワが刻まれ、頬がたるんで老け顔に。肌のアンチエイジングに優れた効果があるものとして、吸収のよいコラーゲンとコラーゲンの合成を促進(分解を抑制)する働きを持つコエンザイムQ10、ペプチドや植物抽出物などを配合したサプリメントが注目を浴びています。

真皮のコラーゲンが減少すると肌の弾力が失われ、たるみ、シワが生じる。

朝起きて鏡を見たら、顔に枕やシーツのあとがくっきり。その残ったあとがなかなかとれない。それは、肌の弾力を支えているコラーゲンが減少し、顔がたるんでいるからかもしれません。

たるみは皮膚の真皮からコラーゲンが減少するために起こる老化現象です。

皮膚は、表皮、真皮、皮下脂肪の三つの層からなっています。皮膚の本体といえる真皮の大部分は、コラーゲンからできています。

真皮の構造

コラーゲンは、あらゆる動物の体に含まれている線維状のタンパク質です。人間の体のタンパク質の約30%を占めています。体の全コラーゲン量の40%が皮膚、20%が骨や軟骨にあります。皮膚はもっともコラーゲンの多い組織なのです。網目構造をしたコラーゲンは、真皮の中にある線維芽細胞でつくられています。

真皮のコラーゲンは、年齢を重ねるとともに減っていきます。コラーゲンは常に体内で分解と合成が繰り返されているのですが、加齢により線維芽細胞の合成が低下するためコラーゲンは減少します。また、加齢によりコラーゲンの線維は硬く、もろくなります。コラーゲンが減少し、また、糖化によりコラーゲンの線維が硬化すると、真皮の弾力性、柔軟性がなくなります。肌の張りや潤いが失われるのです。

張りのないたるんだ皮膚で、笑ったり怒ったり表情筋が収縮するたびに表情ジワが寄ると、それが深いシワとなります。始終しかめっつらをしていると眉間や額に深いシワが刻まれ、不機嫌そうな老け顔に。また、加齢によりコラーゲンが減って肌の弾力が失われ、頬の肉を持ち上げている筋肉が衰えると、重力の方向に皮膚は垂れ下がります。頬がたるみ、二重あごになり、目の下や口角が下がり、ほうれい線が目立つ、老けた印象を与える顔になってしまうのです。


加齢により減少するコラーゲンを、サプリメントで補おう。

紫外線は、日焼けやシミだけでなく、たるみ、シワの原因となります。紫外線により発生する活性酸素は、コラーゲンを生成する線維芽細胞にダメージを与え、たるみ、シワをつくるのです。ストレスや喫煙でも活性酸素は発生し、コラーゲンを硬化させ、肌の老化を進行させます。

肌の老化防止には、加齢や紫外線などにより減少、硬化するコラーゲンを補給することが大切です。コラーゲンは豚足や鶏の手羽先、牛筋、魚の煮こごりなどの食品に多く含まれます。ただし、そのままではコラーゲンの分子量が大きく摂取されにくく、コラーゲンを多く含む豚足や手羽先などをしっかり食べると脂やカロリーの摂り過ぎに。そこで注目されているのが、吸収のよいコラーゲンを原料とするサプリメントです。サプリメントにはコラーゲンの分子量を小さくし吸収しやすくしたコラーゲンペプチドが用いられています。コラーゲンを加熱するとゼラチンになりますが、それをさらに細かく加水分解してできるのがコラーゲンペプチドです。コラーゲンを壊す活性酸素を消す働きを持つコエンザイムQ10、コラーゲンを壊す酵素を抑える働きを持つ抗酸化作用物質などを配合したコラーゲンサプリメントも登場しています。

最近、注目される植物抽出物の中には、表皮角化細胞を活性化してターンオーバーのリズムを改善する働きがあることもあきらかにされています。ターンオーバーとは表皮でつくられた角化細胞が剥がれ落ち、新しい細胞に入れ替わるまでの周期のこと。加齢により、その周期はどんどん遅くなっていきます。若くて健康な肌のターンオーバーは42日周期といわれますが、40代になると約55日、50代では約75日と周期が長くなるのです。古くなった表皮角層が新しい細胞に生まれ変わらないと、かさかさした小じわやくすみなど肌に衰えが現れるように。

加齢による表皮の変化

再生未来クリニック 神戸院長
医学博士 市橋 正光 先生

いかに若々しく美しく年をとるか、アンチエイジングの時代です。
紫外線カット、コラーゲン摂取などでシミ、シワを防ぎましょう。

「クリニックに訪れる患者さんの肌の悩みで多いのは、シミとシワです。20歳を過ぎた頃から、顔のシミ、シワは増えていきます。加齢にともない細胞の機能は衰え、皮膚の代謝は遅くなりますからね。日本人は平均寿命80歳と長生きするようになり、いくつになっても若々しく健康な肌を保ちたいと、アンチエイジングの時代です。

特に、シミを気にする人が多い。紫外線を浴びるとメラニン色素が発生しますが、このメラニン色素が皮膚に沈着してできるのがシミです。シミ対策は、なんといっても紫外線を浴びないこと。紫外線は真夏の外出時だけ気をつければいいと思っている人も少なくないようですが、冬も、そして部屋にいても紫外線を受けています。窓ガラス、車のフロントガラスを通しても紫外線は入ってくるのです。日焼け止めをつけていても、できるだけ午前10時から午後2時までは外出しないこと。その4時間で1日の紫外線の6割が降り注いでいるといわれます。それと、日焼け止めクリームの塗り方なのですが、みなさん使う量が少ないですよ。SPF30、50の表示の日焼け止めをたっぷり、しっかり塗ってください。

紫外線にはA波とB波があり、活性酸素を発生させるB波に当たるとシミが、A波は真皮のコラーゲンにダメージを与えてシワができる。これを光老化といいます。

シワ対策には、コラーゲンを摂ることも大切です。飽食の時代、脂の多い高カロリーのタンパク質の食べ過ぎに気をつけて、コラーゲンを摂取しましょう。サプリメントを利用するのもいいかもしれません。

私は皮膚科医として美容に関して取り組んで50年以上になりますが、当時は美容に取り組む医者はほとんどいませんでしたね。長年、多くの患者さんを診てきましたが、やはり肌の美しい人は若々しく見えます。老化は、遺伝が25%、環境が75%と、環境因子のほうが大きい。栄養バランスのよい食事、腹八分目、適度な運動、そして紫外線カット、コラーゲン摂取で若々しく健康な肌を保ち、アンチエイジングに努めてください」

シワの発症機序

パトス Vol.68 2011.3.10発行
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