健康講座
長寿のキーポイントは“腸寿”
大腸まで届くビフィズス菌とオリゴ糖、食物繊維を摂って腸年齢を若返らせましょう!
あなたの腸年齢は、何歳ですか? 腸年齢が老けていると、免疫の力が下がりガンや感染症などさまざまな病気が誘発され、老化が促進されます。全国には福島県浪江町、長野県佐久市、岐阜県和良村、沖縄県大宜味村など元気で長生きの人が多い“長寿村”と呼ばれる地域がありますが、そこに暮らす人たちは、腸年齢を若返らせる(腸内ビフィズス菌を増やす)食べ物を多く摂っていることがわかっています。大腸まで届くビフィズス菌と腸内のビフィズス菌を増やす手助けをするオリゴ糖、食物繊維をしっかり摂って、腸年齢を若返らせ、健康長寿を目指しましょう。
- 腸内の老化防止が、健康長寿の第一歩
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“老化は腸から”始まります。
腸の老化は、肉体の老化、肌の老化を促進させます。腸の老化を防げば、年をとっても若々しく美しく健康でいられるのです。
ところで、腸の老化とはどのような状態を言うのでしょうか。
人間の腸内には、約100種、100兆個もの細菌が棲みついています。その菌の中には、人体に良い働きをする「善玉菌」もあれば、人体に悪い働きをする「悪玉菌」などもあります。腸内では、善玉菌と悪玉菌の勢力争いが展開されています。腸内で細菌が棲息できるスペースは限られているので、善玉菌が増えると悪玉菌は減り、逆に悪玉菌が増えると善玉菌は減ることになります。
腸の老化とは、腸内の善玉菌が減って悪玉菌が増えている状態を言います。悪玉菌が増えると、有害物質が作り出され腸の老化が進みます。
悪玉菌の代表は、ウェルシュ菌や大腸菌です。これらの菌は、腸の中でタンパク質をエサに、アンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質を作り出します。その有害物質は、血圧を上げたり、老化を促進させる原因となり、下痢、腸炎、肌荒れなどを引き起こします。便秘などにより腸内の悪玉菌が増殖することが、大腸ガンや乳ガンの大きな要因であることも明らかになっています。
善玉菌の代表は、ビフィズス菌です。ビフィズス菌には、腸内の腐敗を抑え腸内環境をきれいにする、腸の中に侵入してきた病原菌を追い出し感染症を予防する、便秘・下痢を予防する、ビタミンB群を合成するなどの働きがあります。また、高脂血症の予防、発ガンの予防にも有効に働きます。
腸内で繰り広げられる善玉菌と悪玉菌の勢力争いで、善玉菌であるビフィズス菌が優勢であれば、健康と若さを手に入れることができるというわけです。
ところが、年をとるとともに、腸内のビフィズス菌の勢力は衰退する一方。生後4~5日の赤ちゃんの腸内はビフィズス菌が99%を占めていますが、60歳を過ぎると、わずか1%にまで減少してしまうといいます。健康維持のためには、腸内のビフィズス菌の割合が30%以上であることが目安とされています。
加齢により腸内のビフィズス菌の割合は激減しますが、実年齢が70代、80代でも、腸年齢を20代、30代の若さに保つことができます。
腸年齢を若返らせるには、大腸に届くビフィズス菌を摂取するという方法と、腸内のビフィズス菌を増やす助けをするオリゴ糖、食物繊維を摂るという方法があります。
加齢以外に腸の老化を進行させる原因となるのは、偏食、深酒、ストレス、睡眠不足。日頃の生活の乱れを改善することも大切です。
- ビフィズス菌は、サプリメントで摂取しよう
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ビフィズス菌などの乳酸菌が含まれている食べ物といって、まず思い浮かぶのはヨーグルトでしょう。では、ヨーグルトをどんどん食べれば、腸内のビフィズス菌を増やすことができるのでしょうか。
世界で最初に「ヨーグルトには腸内の悪玉菌の増殖を抑える効果がある」という説を打ち出したのは、乳酸菌の発見者でもあるロシアの生物学者メチニコフでした。メチニコフ博士は、健康長寿が多いブルガリア地方の人たちがヨーグルトを常食していることを知り、ヨーグルトの効果が長寿をもたらしているに違いないと考えたのです。しかし、この仮説は、その後の研究により、否定されることになります。ヨーグルトに含まれている乳酸菌と人間の腸の中に棲みついている乳酸菌とは種類が異なり、ヨーグルトを口から入れても、腸には体にいい影響を与える善玉菌は、ほとんど定着しないということが明らかにされたのです。
最近ではビフィズス菌入りヨーグルトも市販されていますが、ビフィズス菌は酸に弱く胃の中に入ったとたんに大半が胃酸にやられてしまい、たとえ大腸にたどり着いたとしても、長い間、腸内に定着させることは難しいとされています。
そこで、注目されているのが、胃酸にやられない特殊なカプセルに入ったビフィズス菌です。ビフィズス菌を生きたまま大腸に届けるサプリメントが市販されています。また、「ビフィズス菌成長因子」と呼ばれるオリゴ糖、食物繊維を摂るのも効果的です。
オリゴ糖と食物繊維は、腸内に棲みついているビフィズス菌のエサ(栄養分)となり、ビフィズス菌を増やします。
オリゴ糖
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ブドウ糖や果糖などの単糖がいくつか結合してできた小糖類の一種です。体内の消化酵素では分解されにくく、口から摂取すると胃や小腸を素通りしてストレートに大腸まで運ばれ、ビフィズス菌を増やします。腸内に悪玉菌が多い場合、オリゴ糖を摂ると、お腹が張ったり、オナラが出たりすることがありますが、摂り続けるとお腹の張りやオナラの量も減り、腸内のビフィズス菌が増えて、お腹の調子は良くなります。オリゴ糖は継続的に摂取することが大切です。せっかく腸内のビフィズス菌が増えても、オリゴ糖を摂るのを止めると、2週間ほどでもとの状態に戻ってしまうという実験結果も出ています。
食物繊維
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体内の消化酵素で分解されにくい食物中の成分です。そのため、オリゴ糖と同様、ストレートに大腸までたどり着き、効率的に腸内のビフィズス菌を増やします。また、食物繊維には、排便を促して腸内の悪玉菌の増殖を防ぐ働き、悪玉菌が作り出す有害物質の害を減らす働きもあります。食物繊維を多く含む食品としては、穀類、芋類、豆類、ナッツ類、野菜などがあります。その含有量は、小麦ふすまがダントツです。
腸年齢の若さを保つためには、大腸まで届くビフィズス菌とオリゴ糖、食物繊維の入ったサプリメントを利用するといいでしょう。
腸年齢を若返らせる方法
- 1.直接大腸に届くビフィズス菌を摂る
- 2.間接的にビフィズス菌を増やす「ビフィズス菌成長因子」(オリゴ糖、食物繊維)を摂る












