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健康講座

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腰痛

元気アップ講座(パトス 創刊)

64歳になる主婦です。日帰り登山を楽しむなど、足腰には自信のあるほうだったのですが、近ごろ顔を洗おうと洗面台で前屈みになると、腰に軽い痛みを覚えます。腰痛は放っておくと、どんどん悪化するといいますし、心配です。健康診断では特に異常はなかったのですが、腰痛を防ぐ方法があれば教えてください。

取材協力・監修
内科医長 西崎 統 先生

聖路加病院

年をとり椎間板の水分が減ると腰痛が起こるようになります

 年をとると多かれ少なかれ腰痛の症状が現れてきます。

 人間が腰痛を訴えるようになったのは、四つ足だった類人猿から二本足で歩く人類へと進化したからだといわれますが、これは厳密には間違い。人類は長い進化の過程で直立歩行に最もふさわしい骨格を作り上げてきました。

 それではなぜ、腰痛が起こるのでしょうか。それは、老化に伴い、脊柱やその周りの靭帯、筋肉などが衰えてくるからです。特に深刻なのは、椎骨(腰部を構成する脊柱)と椎骨の間にある椎間板の衰え。椎間板は豊富な水分を保有しており、それがクッションとなって体にかかる重力を受けとめているのですが、その水分は年をとるにつれ減少していきます。乳幼児の椎間板には水分が約90%、70歳では約65%に減ってしまいます。体にかかる重力を受けとめている椎間板の水分が減少すると、腰の骨を支える靭帯や筋肉などへかかる負担が大きくなり、腰痛を訴えるようになるのです。

正しいウォーキングと腰痛体操で予防しましょう

 老化による腰痛は、「腰痛体操」と正しいウォーキングを日課にすることでかなり防げます。ただし、腰痛は他の病気が原因になっている場合もあるので、腰痛が長く続いたり、激しい痛みがある時には整形外科で診察を受けてください。

 「腰痛体操」には、腹筋や背筋を強化する体操と腱や筋肉を伸ばすストレッチがあります。風呂上がりに行なうなど、毎日の習慣にすることをお勧めします。

 ウォーキングを行なうときは、姿勢に気をつけてください。背中を丸めて歩くと腰に大きなストレスを与えることになり逆効果です。山登りの際には、荷物はなるべく少なくすること。重い荷物を持っていると足腰に負担がかかり、腰痛の引き金になることがあります。

自宅でできる腰痛体操

1. 腹筋を鍛える体操
  1. 1.仰向けになり、ひざを軽く曲る。
  2. 2.腕を組み、ゆっくり頭を持ち上げる。
  3. 3.頭をもとに戻す。これを繰り返す。反動をつけずに行なうこと。

2. 背筋のストレッチ
  1. 1.仰向けになり、両手で両ひざを抱える。
  2. 2.両ひざをゆっくり胸のほうに引き寄せる。このとき頭を上げないこと。
  3. 3.ひざをもとの位置に戻す。これを繰り返す。

3. 背筋と腹筋のストレッチ
  1. 1.両手、両足をまっすぐに伸ばして座る。
  2. 2.ゆっくりと上半身を前に倒す。両手でつま先をつかむように。
  3. 3.もとの姿勢に戻す。これを繰り返す。勢いをつけず、ゆっくり行なうこと。

パトス 創刊号 1999.11.10発行
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